カムカム時代劇&落語① 古今亭志ん朝=高木軍兵衛・落語キャラ『鬼平犯科帳』決定稿台本「用心棒」昭和44年 1969※初代鬼平 松本幸四郎 セール中

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いつの世にも、悪は絶えない。その頃、徳川幕府は火付盗賊改方という、特別警察を設けていた。凶悪な賊の群れを、容赦なく取り締まるためである。独自の機動性を与えられた、この火付盗賊改方の長官こそ長谷川平蔵。人読んで「鬼の平蔵」である・・・。そうそう、平蔵のこんな忘れられないセリフがあった。いいか忠吾、人は遊びながら働く生きものさ。よい事を行いつつ、知らぬ間に悪事をやってのける。同じ人間が悪事に染まりながらも、知らず知らず善行を楽しむ。これが人の性なのだ・・・。【この台本の位置づけと解説】鬼平役は、古い順にいうと、松本幸四郎、丹波哲郎、萬屋錦之助、中村吉右衛門が演じているが、今回出品したテレビ時代劇の台本(シナリオ)は、50年以上も前の一番古く激レアな作品である。近年の吉右衛門の鬼平は、大人気の長編シリーズで約25年にわたり150本も放映された。しかし、ハナの松本幸四郎編は、約60本程度と少ない。そのうちで志ん朝が準主役で目立つような登場したのは7~8本に過ぎない。それだけに、今回出品した台本は、大いに貴重である。入手先は、今から20年以上前に、東京・神田神保町の大手出版社の仕事をしていた時に、映画やテレビのシナリオ多く取り揃えている古書店・矢口書店でそれなりの高価な値段で購入したものだ。【鬼平と志ん朝のうさ忠】昭和44年(1969)、『鬼平犯科帳』の最初のTVドラマがスタートした。初代の鬼平こと長谷川平蔵役は松本幸四郎(先代白凰)で妻・久栄役は淡島千景、同じ道場出身の盟友・岸井左馬之助役が加藤大介、平蔵の片腕・酒井祐助役は竜崎勝、小房の粂八役は牟田悌三、おまさ役は富士真奈美、伊佐次役は堺佐千夫、そして、うさ忠役が志ん朝であった。それから50年後の令和の今日、うさ忠役というと誰もが、尾美としのりの顔が誰もの脳裏に浮かぶ。二代目中村吉右衛門がハマり役の鬼平の相棒の尾美演ずるうさ忠は、剣術はへっぴり腰でダメだがそのひょうきんさと場持たせは、火付盗賊改めの中でも抜きん出ていた。しかし、大病で長期入院中、時代劇チャンネルで拝見した志ん朝のうさ忠は、犯人探索の御用向きでは〝ひょうきんさ〟を振る舞うが、その根っこには威厳ある鬼平に相通じる矜持が光っていた。また、落語家ならではの絶妙な間とセリフ回しに感じ入った。また、尾美の演技はたまに「笑わせてやろう!」という意識を感じるが、志ん朝には落語の世界でよく言われる、生まれながらのフラを感じた。最後に、志ん朝は、このうさ忠役をよほど気に入ったようで、一人息子に「忠吾」と名づけている。【台本の状態と発送について】経年のうっすらとしたヤケや、極小シミがわずか数カ所あるが、今から52年前のものとしては、保存状態もよく「上」の部類である。送料はゆうパケットかネコポスでよろしければ当方が負担サービスいたします。

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